2010年6月8日(火)「しんぶん赤旗」
宮崎の畜産・経済守れ
口蹄疫対策県民ネット設立
家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」から宮崎の畜産と地域経済を守ろうと「口蹄疫対策県民ネットワーク」の設立総会が6日、宮崎市内でひらかれました。団体代表や個人など約60人が参加。畜産農家や関連事業の再建や、解雇・休業による労働者らへの補償などの救済、政府や自治体との交渉、口蹄疫に関する政策提言に取り組むことになりました。
落合幹雄・宮崎県農民組合連合会長のあいさつにつづき、来住誠太郎同書記長が設立の経過を報告。「いまこそ宮崎の畜産と地域経済を守る一点で広範に結集し、口蹄疫問題の早期終息と畜産農家をはじめとする関連業界の救済と再建へ展望を切り開く」組織と運動をめざすことを強調しました。
川南町に住む女性のほか、農民連や県商連、県労連が現状を報告。畜産農家以外でも減収や労働者の休業・解雇など口蹄疫の影響が広範に現れていることを明らかにしました。
当面の活動として、(1)「口蹄疫110番」を開設する(2)署名活動をおこなう(3)広く義援金を呼びかける(4)食肉会社と提携して宮崎の食肉の普及をおこなう―を確認しました。「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」の坂口正明事務局長、日本共産党の馬場洋光県書記長(参院選挙区予定候補)があいさつしました。