2010年6月5日(土)「しんぶん赤旗」
「日米合意踏まえる」
「普天間」問題 菅新首相が表明
菅直人新首相は4日、東京都内の民主党本部で記者会見を行い、組閣について「官邸、内閣の一体性、党としての全員参加、それを可能にする人事を目標として進めたい」と述べ、組閣と党役員人事に時間をかけることへの理解を求めました。そのうえで、「20年にわたる日本のゆきづまりを打破できる政策を実行できる体制をつくりたい」と表明しました。
菅首相は、「鳩山前総理が『政治とカネ』、普天間問題で国民の理解を得られないという自覚で辞任したので、『政治とカネ』の問題では、えりを正していきたい」と述べました。
沖縄の米軍普天間基地問題について、「日米間の合意を踏まえ、沖縄の負担の軽減を重視して、そうとう大変な問題なので、しっかりと腰をすえてとりくんでいきたい」と述べ、「日米合意」を基本とする考えを示しました。沖縄訪問については「断定的なことは申し上げにくい」としました。
消費税については「表現の仕方も含めて新たな内閣、新たな党の執行部を形成した中でこの問題についての方向性を示していきたい」と述べました。
また「郵政改革」法案について、「今国会で成立を期すという形で合意をしている。その合意に沿って全力をあげていきたい」と述べ、会期延長の可能性を示唆しました。
参院選について「小沢前幹事長を中心に参院選候補の擁立が進んでいる。どういう方に引き継ぐのか、ある程度の時間で考えたい。(鳩山政権と)断絶しているわけではなく、継続すべきは継続し、追加することなどを決めていきたい」としました。
社民党との関係については「(社民党の)福島党首から(労働者)派遣法の問題などぜひ一緒に成立させようとお話をいただいた。政策を中心にした協力関係について話し合っていきたい」と語りました。