2010年6月5日(土)「しんぶん赤旗」
米海兵隊射撃訓練
白リン弾を使用か
北海道・矢臼別 「山火事原因」指摘も
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北海道の矢臼別演習場(別海町など)で行われている在沖縄米海兵隊の実弾射撃移転訓練で、非人道兵器といわれる白リン弾が使われている可能性が、移転訓練に反対する住民らの監視活動でわかりました。
11回目になる同訓練は、参加隊員約430人、りゅう弾砲12門・車両約100両と過去最大規模になりました。訓練開始が予定された5月26日と27日は中止されたものの、28日から実弾射撃訓練が連続して行われています。
訓練は、16連発・20連発などの155ミリりゅう弾砲12門全開で、連日すさまじい砲撃。夜間訓練も毎晩実施し、照明弾も打ち上げています。
29日と31日には、演習場内で山火事が発生しました。白リン弾がその火事の原因と思われると監視メンバーは指摘します。白リン弾は人体に触れると5000度もの高熱で「骨まで焼き尽くす」といわれ、米軍がイラク・ファルージャで民間人に使用し、大問題になった残虐兵器です。
3日の午後は39発も撃ちました。5〜10発を連続して撃ち、着弾地上空で強く発光する(写真左端)と同時に、大量の光る子弾を地上に向け放出する姿が、繰り返し確認できました。
演習場に隣接する川瀬牧場に設置された監視本部では、地元・矢臼別平和委員会や各地から駆けつけた人たちによる「監視行動」が行われています。
射撃訓練は9日までとされています。
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