2010年6月1日(火)「しんぶん赤旗」
難病対策 95万署名
医療・研究・福祉一体に 患者ら国会提出
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日本難病・疾病団体協議会(JPA・伊藤たてお代表)は31日、国会内で難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患の総合対策を求めて請願行動をしました。95万人分の署名を各国会議員に手渡しました。
行動に先立ち、院内集会を開催。伊藤代表は「難病、長期慢性疾患の対策は、医療だけでなく、治療研究、福祉施策も含めた総合的なものにと訴えよう」と提起しました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が参加し、請願採択に尽力すると語りました。また、障害者自立支援法「改正」案に触れ、「当事者ぬきで決めたもので認められない。難病を含めていない点などは当事者運動を分断するものだ」と批判しました。
かいよう性大腸炎で初参加の女性(42)=東京都=は「就労対策はまったく注目されていない。強調して訴えたい」と話しました。
野原正平副代表(75)=静岡市=の妻(73)は、もやもや病を発症して20年たちます。「身体、精神、知的、高次脳機能などあらゆる障害があらわれる病気です。縦割りでなく調整機能をもった研究・治療組織の設立や、福祉施策の拡充を求めたい」
請願行動では、▽厚生労働委員長提案の障害者自立支援法「改正案」の廃案を求める緊急要望書▽購読数が8割以上という要件を柔軟にするよう求めた低料第三種郵便物に関する要望書―も国会議員に渡しました。
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