2010年6月1日(火)「しんぶん赤旗」
三日月国交政務官に献金1億円超
出身のJR西労組側から
西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)出身の民主党・三日月大造国土交通政務官(39)(衆院滋賀3区)が、初当選した2003年〜08年の6年間に1億円を超す献金を同労組側から受け取っていたことが分かりました。民主党をめぐっては小林千代美衆院議員陣営の北教組違法献金事件など、同党と連合労組との癒着も問題になっているなか、「特定労組丸抱え」との批判の声があがっています。
三日月政務官側に献金していたのは、JR西労組の組合員やOBらによって03年6月に設立された政治団体「JRみかづき会」。03年の政治資金収支報告書によると、収入は、約3515万円の個人献金と、JR西労組からの借入金200万円です。支出は、ほぼ全額を三日月氏の資金管理団体「キラリ会」と、三日月氏が代表を務める関連政治団体「総合交通政策研究会」に献金しています。
04年以降、JRみかづき会は、組合員ら会員から集めた会費を原資に、キラリ会と総合交通政策研究会に総額7250万円を献金しています。
JRみかづき会の08年分の収支報告書によると、代表者はJR西労組の前中央執行委員長で、事務担当者の連絡先は、JR西労組の代表電話です。
総合交通政策研究会の04年分の収支報告書によると、「三日月大造君をさらに元気にする集い」名目の政治資金集めパーティーのパーティー券をJR西労組が30万円分、日本鉄道労働組合連合会(JR連合)が60万円分、それぞれ購入しています。
三日月氏は、JR西労組中央本部の青年女性委員長、JR連合青年・女性委員会議長などを経て、現在3期目。国交政務官就任後に同労組側から受けた献金850万円については、最近、返還しました。
■関連キーワード