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2010年5月31日(月)「しんぶん赤旗」
小さくても輝く自治体
67町村・首長 「フォーラム」発足
政府による市町村合併の押しつけに抗して小規模自治体ならではの住民自治と地域づくりに取り組んできた町村が29日、「全国小さくても輝く自治体フォーラムの会」を東京都内で旗揚げしました。
福島県大玉村、群馬県上野村、長野県阿智村、同下條村、三重県朝日町、岡山県奈義町、香川県三木町、宮崎県綾町の8町村長が呼びかけたもので、67の町村・町村長が参加しています。これらの町村は、小規模自治体の未来を探るフォーラムを2003年から開催。「地域主権」など自治体をめぐる新たな情勢のもとで、取り組みを広げようと恒常的な組織を発足させました。
発足総会であいさつした石原收・香川県三木町長は「過疎であっても住民中心の地域づくりが求められている」とのべ、小規模自治体の存在意義を全国に発信しようと訴えました。
町村長らは、「小さい自治こそ日本を救う力になっていく」(岡庭一雄・長野県阿智村長)、「小さい自治体ならではの取り組みを全国に広げたい」(田代兼二朗・三重県朝日町長)、「合併しなかったからよかった。住民の頑張りも生まれた」(花房昭夫・岡山県奈義町長)と語りました。
採択されたアピールでは、どこの地域に住んでいても憲法で保障された文化的な生活と個人の社会権が保障されることを強調。道州制について「小規模自治体や住民の生活基盤を破壊することにつながりかねません」と指摘しています。