2010年5月30日(日)「しんぶん赤旗」
辺野古 連帯 徳之島
基地、米本国に
伊仙13町議が名護訪問
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「連帯して奄美と琉球を憲法9条で世界平和に貢献する地域に」―。沖縄県の米軍普天間基地の名護市辺野古への「移設」、鹿児島県徳之島への「訓練移転」を盛り込んだ日米両政府の共同発表から一夜明けた29日、徳之島の伊仙町議会(常隆之議長、14人)の議員13人が新基地建設に反対して住民らが座り込む辺野古のテント村を訪れました。
豪雨の中、バスで到着した町議会の一行。テントに連帯の強い輪が広がりました。
伊仙町議会を代表した上木勲議員があいさつ。「沖縄が艦砲射撃を受けていたころ、わたしたちは飛行機の機銃掃射から洞窟(どうくつ)を逃げ回っていました」「今さらながら沖縄県民の苦しみ・悲しみを知りました。日本全国どこにも普天間基地を持っていく所はないわけです。アメリカ本国に持ち帰ってもらおう」
日本共産党の具志堅徹市議は「基地がきて何が起こったか」を紹介。「市の農業所得は95億円から60億円に。仕事がなく土建30社が倒産、生活保護申請の伸び率43%は全国一。基地はいらないとの思いを広げたい」
挙手して発言を求めた町議の一人は「私は基地問題にあまり興味がなかった。戦争や沖縄の苦しみに頓着しませんでしたが、お話を聞いて、絶対に阻止しなければいけない。1回つくらせたら二度と取り返すことはできないとの思いを強くした」と語りました。