2010年5月30日(日)「しんぶん赤旗」
沖縄と連帯、基地たらい回し許さぬ
奄美群島 一丸
日米共同発表に抗議
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日米共同発表に沖縄県の米軍普天間基地の「訓練移転」先として明記された鹿児島県徳之島を抱える奄美群島で29日、島民大会が開かれました。会場の奄美市名瀬小学校体育館は1500人の島民でびっしり。「政府決定に断固抗議し、奄美全群島民一丸で、徳之島の平和を守ろう」との熱気であふれました。
主催は「徳之島への米軍基地移設に反対する奄美郡民会議」(大津幸夫・椛山幸栄両代表)。徳之島3町(徳之島、伊仙、天城)の町長も参加。大久保明・伊仙町長は「基地のたらい回しではなく今こそ軍縮を」と呼びかけ、高岡秀規・徳之島町長は「沖縄の基地は国外撤去に」と力を込めました。
大島高校2年の城村佳世さんは「米軍が来ることを考えると体が震える。奄美に基地はいりません」と訴えました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「奄美は沖縄の復帰闘争時代に本土と沖縄の懸け橋とたたかいの強い絆(きずな)で結ばれた歴史があります。名護市辺野古と徳之島が連帯しよう」と呼びかけ、大きな拍手をあびました。女性、徳之島郷友会、議会、町村長会、各党などの代表が「移転反対」を強く訴えました。
大会は「沖縄と連帯し、徳之島移転に断固反対する」決議を採択しました。大会には、山口はるき党参院選挙区予定候補、まつざき真琴県議、崎田信正、三島照良両奄美市議、幸千恵子徳之島町議が参加しました。