2010年5月29日(土)「しんぶん赤旗」
埋却地足りない 110億円販売がゼロ
口蹄疫被害 JA苦境
宮崎・川南町
仁比議員ら実情を聞く
宮崎県での家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の被害が深刻さを増すなか、日本共産党の仁比そうへい参院議員は28日、家畜の移動制限区域(10キロ圏)内の川南町などを管内にもつJA尾鈴の黒木友徳組合長と懇談しました。ばば洋光参院選挙区予定候補、内藤いつ子川南町議が同行しました。
「現場の声に応える手だてをとるのが国の責任です。みなさんの思いを聞かせていただきたい」と問いかけた仁比氏に、黒木組合長は「殺処分した家畜を埋める埋却地が足りない。さらにワクチン接種した家畜が加わるので用地確保の見通しが立たない」と訴えました。
補償の問題で黒木氏は「和牛部会などで独自の試算をしているので、その試算も反映してほしい」と述べ、「家畜関連の販売が年間110億円あったが、家畜がいない以上ゼロになる。JAの経営への打撃も大きい」と懸念を語りました。
仁比氏は「現場のみなさんの思いが反映されるよう引き続き奮闘します」と応じました。
その後、仁比氏らは、同様に移動制限区域内の高鍋町に入り畜産農家を訪れ、実情を聞きました。