2010年5月27日(木)「しんぶん赤旗」
女性の地位向上求め
婦団連、省庁訪ね要請
日本婦人団体連合会(婦団連)は26日、国会内で省庁要請をおこない、男女平等・女性の地位向上を求めて、採用での男女差別の廃止や男女賃金格差の是正などを各省に求めました。要請には、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が出席しました。
要請に先立ち、堀江ゆり会長が、諸要求の「実施を迫っていきましょう」とあいさつしました。
この日婦団連は、人事院、厚生労働省、文部科学省などに、「第3次男女共同参画基本計画策定にむけて(中間整理)」に沿って、(1)所得税法56条の廃止(2)最低賃金の引き上げ(3)公的保育所・学童保育所の拡充(4)産科医・小児科医の絶対数を増やし、出産一時金を増額すること―などを求めました。
新日本婦人の会の米山淳子事務局長は、「国と自治体が力を合わせて一日も早く保育園の待機児童を解消してほしい」と要望しました。
参加者が妊産婦健診の14回無料化の継続や出産一時金の増額を求めたことに対し、厚労省の担当者は「継続は重要だと認識している。今後の予算編成で検討する」「出産一時金についても、引き上げの方向で検討中」などと答えました。
農民連の代表が、口蹄(こうてい)疫被害について「多くの人が路頭に迷う危険がある」として、畜産農家の経営継続のための援助を含めた緊急対策を求めました。
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