2010年5月25日(火)「しんぶん赤旗」
社保病院の存続貫け
高橋氏 機構法案ただす
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日本共産党の高橋ちづ子議員は21日、衆院厚生労働委員会で、社会保険病院、厚生年金病院の新たな受け皿をつくる「独立行政法人地域医療機能推進機構法案」について、これらの病院を公的病院として存続させるためのものであるかどうかをただしました。長妻昭厚労相は「法案成立によって地域住民に不可欠な医療を提供していく」と答えました。
高橋氏は、自公政権下で両病院の売却方針が決まって以来、全国で地元の病院を守る運動が広がり、秋田社会保険病院がある同県能代市では市の人口を超える6万以上の署名が集まったことを紹介。法案には、病院ごとの「協議会」開催などにより「利用者」の意見を広く聞いて「地域の実情に応じた運営」に努めなければならないという規定が入ったが、「協議会」には当然、運動にかかわってきた住民代表も入るのかと問いました。
足立信也政務官は、「『必ず入る』と明言はできないが、議員の(提案の)趣旨は十分理解している。検討したい」と答えました。
さらに、高橋氏が「病院を支えてきた労働者の雇用が守られることが今後の病院機能にとっても重要だ」とただすと、足立政務官は「医師・看護師等病院の運営に必要な人材には引き続き機構で勤務していただく」と答えました。
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