2010年5月24日(月)「しんぶん赤旗」

首相は裏切った

沖縄県庁前 抗議の渦


写真

(写真)鳩山首相来沖に抗議の声を上げる県民ら=23日、那覇市・県庁前

 「首相に裏切られた」「抑止力はゆくし(うそ)」。鳩山由紀夫首相が23日、沖縄県を再訪し、米軍普天間基地(同県宜野湾市)の「移設先」として「名護市辺野古付近」を正式に表明したことに、首相と仲井真弘多知事との会談を県庁前で待ち受けていた県民から厳しい抗議の声があがりました。

 沖縄県うるま市から参加した男性(54)は、「鳩山さんが首相であることが恥ずかしい。初めから県内に『移設』する筋書きだったのか。沖縄県民はみんな反対です。怒りは高まるばかり」と述べました。

 「抑止力はゆくし」と書いたプラカードを掲げていた女性(38)=那覇市=は、「『海兵隊は抑止力』と言われ、基地があることをしょうがないと思ったこともあった。けれど今は専門家も沖縄になくてもいいと言っている。政府は本当に責任を果たしているのか。鳩山首相には裏切られました」と怒りをあらわにしました。

 幼子を連れた男性(29)=沖縄県豊見城(とみぐすく)市=は、「鳩山首相に、新しい基地はいらないという意思と、抗議の意思を届けたいと思って参加しました。子どもたちが大きくなっても基地が存在し続けることがあってはなりません」と力を込めました。

 長崎県から参加した女性(22)は、「昨日は嘉手納基地や普天間基地を見ました。戦闘機が怖いし、うるさかった。きれいな辺野古の海も見たけど、ここに基地をつくる必要はないと思います。コロコロ変わる鳩山首相は信頼できません」と語りました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp