2010年5月24日(月)「しんぶん赤旗」
海兵隊は米国に帰れ
北海道矢臼別 抗議の集会
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「マリン・ゴー・ホーム」「普天間基地のたらい回しやめよ」―。北海道の矢臼別(やうすべつ)演習場で26日から始まる在沖米海兵隊の実弾移転訓練に抗議して23日、地元別海町で全道集会が行われました。
今回の訓練は1個砲兵大隊(430人)、車両約100両、大砲12門と過去最大級の規模です。
先日、沖縄・普天間米軍基地の分散移転先について、鳩山首相が「北海道をはじめ全国で負担を」と述べたこともあり、沖縄との連帯を示すイエローカラーをまとった400人が、「沖縄でいらないものは北海道でもいらない」と気勢をあげました。
情勢報告した日本平和委員会の布施祐仁氏は、「基地移転で負担軽減というが、矢臼別への訓練移転も約束とは異なり、夜間演習が行われるようになった」と“軽減”のまやかしを告発。
沖縄から駆けつけた沖縄県医労連執行委員の安座間太一さんは、「日本の国土の0・6%の沖縄に75%もの米軍基地が集中しています。沖縄県民はいつも危険にさらされています」と訴えました。
別海町で酪農を営む男性は、「雪がとけ、牛が草を食べはじめた、まさにこれから一番いい時期に、大砲の音で大変になる」と怒りを込めました。
集会は決議を採択し、会場周辺をデモ行進しました。日本共産党の大門みきし、紙智子両参院議員、はたやま和也参院選挙区予定候補が連帯のメッセージを寄せました。