2010年5月24日(月)「しんぶん赤旗」
中小業者の苦難に手を
全商連定期総会が方針採択
横浜市で開かれていた全国商工団体連合会(全商連)の第49回定期総会は23日、40の分散会討論と全体会を開き、中小業者のあらゆる苦難に手を差し伸べ、国民全体の幸せと固く結びつき、運動と組織の大きな前進を―とする総会方針を満場一致で採択し、新役員を選出して閉幕しました。
分散会討論では、不況のなか、経営難の打開に向けた取り組みを交流しました。
秋田の代議員は、県の住宅リフォーム緊急支援事業(工事費の10%補助=上限20万円)を実現させ、25市町村中16市町村で独自の上乗せなどを実施していることを報告。3、4月の申請が2524件、県補助金総額3億6千万円、工事費総額57億円に達し、波及効果は15・9倍になったと述べました。
長野県飯田市では、3千円チケットで飲み屋さん4軒を回れる夜のオリエンテーリング制度を7年前につくり、当初の参加店は30軒、利用者300人でしたが、いまや80軒に増え800枚を完売するまでになった、と代議員が紹介。「市が協賛し、タクシー会社も宣伝してくれる」と元気に発言しました。
全体会で岡崎民人事務局長は、来年の創立60周年に向け、全中小業者の要求実現、スケールの大きな対話運動、相談活動を旺盛に展開しようと強調。消費税増税をきっぱり阻止し、7月の参院選で政治の中身を変えていこう、と訴えました。
総会は、参院選に向けたアピール「アメリカと財界中心の悪政を許さず、中小業者の命運をかけてたたかおう」を満場の拍手で確認しました。
選出された新役員は次の通り。(敬称略)
▽会長=国分稔▽事務局長=岡崎民人(いずれも再任)
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