2010年5月23日(日)「しんぶん赤旗」

普天間

辺野古で大筋合意

日米政府 民意踏みにじる


 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)「移設」問題で日米両政府は22日、沖縄県民の明確な反対をよそに、外務・防衛担当の実務者協議で「大筋合意」に達しました。政府筋が明らかにしました。

 鳩山由紀夫首相は同日、札幌市で開かれた民主党北海道連の政治資金パーティーに向け首相公邸から中継で講演し、「5月末までに結論を見いだすべく、努力を重ねている」とのべました。

 「大筋合意」の内容は、米軍キャンプ・シュワブがある同県名護市辺野古沿岸部に新基地を建設するとともに、基地機能の一部移転を検討するという内容。4・25沖縄県民大会で「県内移設反対」と明確に示された民意を踏みにじるもので、稲嶺名護市長は同日のNHK番組で明確な反対を表明し、「いくら合意しようと実現可能性はない」とのべました。

 具体的な工法などについては継続協議とみられます。





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