2010年5月21日(金)「しんぶん赤旗」
放送法改定案
経営委メンバーにNHK会長
監督機能を弱める
塩川議員質問
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衆院総務委員会で20日、放送法改定案について質疑が行われ、日本共産党の塩川鉄也議員はNHKの経営委員会の構成メンバーにNHK会長を加えることの問題点を追及しました。
塩川氏はNHK会長を入れるのはなぜかと質問。原口総務相は、「しっかりとしたガバナンス(統治)強化のためにも常時出席できることが必要」と答弁。
塩川氏は、ガバナンスが問題となったのは安倍内閣当時、政治的意向を反映した経営委員人事が行われた結果だと指摘。「行うべきは政府による介入を見直すことだ」と訴えました。
また塩川氏は、視聴者・国民の代表としてNHKを監督する立場にある経営委員会に、監督される側のNHK会長が入り議決権を持つことは、経営委員会の監督・監視機能を弱めるものだと追及しました。
原口総務相は、この措置は特別ではなく民間企業などにも事例があると答弁しましたが、塩川氏はNHKは営利企業ではなく比較にならないと指摘。経営委員会の形骸化と執行部中心主義の弊害が生まれ拡大することになるとして撤回を求めました。
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