2010年5月19日(水)「しんぶん赤旗」
“子の命優先”で解決を
いじめ被害者の会が懇談会
「全国いじめ被害者の会」(大沢秀明代表)は18日、国会内で「いじめ問題懇談会」を開き、文教・文部科学委員を中心に衆参両院議員が参加しました。
大沢代表が涙で言葉を詰まらせながら息子のいじめ自殺の経過を話し、いじめの根絶を訴えました。大沢代表のもとに5000件を超えるいじめの相談があり、いずれも「いじめはなかった」とする学校・教育委員会の姿勢によって解決が困難になっていることなどが話されました。
同会は、いじめの訴えがあったら、もみ消すようなことをやめさせること▽安全配慮義務を法制化し、「子どもの命最優先」という大原則を打ち立てること▽いじめる子どもへの徹底した措置をいじめ対策の最重要課題のひとつにすること▽いじめ被害にあった子どもの学習権を保障すること▽いじめ問題について国会で集中審議すること―の5点を要望しました。
参加した国会議員は「超党派でとりくむ」と言明。日本共産党の宮本岳志衆院議員は、「力を合わせて子どもたちが守られる学校をつくりたい」と話しました。