2010年5月19日(水)「しんぶん赤旗」

米国の核爆弾に依存

米英軍縮シンクタンクが批判


 【ワシントン=小林俊哉】米国の軍縮関係シンクタンク「軍備管理軍縮協会」(ACA)と英民間研究機関「英米安全保障情報評議会」(BASIC)は17日、北大西洋条約機構(NATO)の専門家グループが答申した「新戦略概念」について、「同盟の信頼性を、依然として米国の核爆弾に依存させるものだ」とする専門家のコメントを発表しました。

 このなかで、BASICのポール・イングラム事務局長は、今回の報告を「60年代の冷戦時代にはふさわしいドクトリンだが、21世紀にふさわしく核政策を変えるための必要で実際的なリーダーシップを示していない」と批判しました。

 ACAのオリバー・マイアー氏は「専門家の報告は、200もの米国の戦術核を欧州に配備し続けることの正当性をなにも説明していない。ただ、拡大抑止力(核の傘)と集団自衛の原則をくりかえしうたっているだけだ」と指摘しています。





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