2010年5月19日(水)「しんぶん赤旗」
富山 朝日町長に当選 脇 四計夫氏に聞く
「明るく風通しのよい町に」の声に応えたい
富山県朝日町長選(16日投票)で初当選した「朝日町を明るくする会」(日本共産党も参加)の脇四計夫(しげお)氏(69)に、新町政への抱負などを聞きました。
転勤の多い仕事柄あちこち見てきて、豊かな自然に囲まれ、人情があたたかい朝日町が好きになり、12年前、愛知県から移り住んできました。
02年の町議選で当選し、稲村功さん(76)とともに日本共産党町議として活動してきました。今回、町民のみなさんから、「町の政治を変えてほしい」という強い要請を受け、立候補を決意しました。
これまでの町政は、学童保育をつくってほしいという父母に「学童保育のある町に住めばいい」と言い、住民の合意を得ないまま小学校の統廃合を強硬に進めようとしました。古い木造校舎の五箇庄小学校を耐震補強して存続してほしいと望む住民らを前に、「風で校舎が倒れればいい」とまで言いました。議会で追及されて謝りましたが、そういう強引さがありました。
選挙中は、住民のみなさんの「町を変えてほしい」という思いが、私たちの「明るく風通しのよい町政に」というキャッチフレーズと共鳴したのだと思います。近所の若い娘さんが職場の人に頼んでくれるなど、私たちの声の届かないところで支持をひろげてくれる人が増えていきました。
私が街頭演説をしていると、30代の女性が話しかけてきて、「ぜひ勝ってください」と涙を浮かべて訴えられ、「絶対に当選せんといかん」と思いました。
新しい町政で、まずやらなければならないことは「あさひ総合病院」の医師と看護師の確保です。いまは医師・看護師不足で60床が閉鎖されています。町民にとっても、近隣自治体の住民にとっても切実な問題で、最優先課題として取り組みたい。
それから、子育ての環境整備と、お年寄りが安心して住み続けられる町づくりです。町に1カ所もない学童保育の整備や、あさひの小学校校区に第2児童館をつくり、子どもの医療費の無料化を中学生まですすめたい。お年寄りが気軽に買い物や病院に行けるように、公共交通も充実させたいと思います。
まず財源のいらない、町長給与(現在年間1281万円)の3割カットです。これは議会の承認さえあればできます。
住民のみなさんの声を大切にして、「明るく風通しのよい町」を実現したいと思います。(聞き手 富山県・村上明子)
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