2010年5月17日(月)「しんぶん赤旗」
つないだ手 基地いらぬ
普天間包囲 雨の中、世代こえ参加
大雨の中、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の無条件撤去を求めた16日の「包囲行動」。沖縄と本土の参加者の思いは。
孫2人連れて
○…6歳と5歳の孫を連れて参加した仲里孝之さん(47)=沖縄県国公事務局長=は、「孫たちが大きくなるまでに基地がなくなり、新しい雇用の場ができてほしい。基地の返還を求めて手をつないだことが思い出として残ってくれれば」といいます。
「鳩山首相の対応にはがっかりしましたが、あきらめてはいません。県民の意思を聞き、いらないものはいらないと、アメリカにしっかりとものを言ってほしい」
自治会長奔走
○…宜野湾市の新城区自治会は行動前日、自治会長が各戸に協力を呼びかけて奔走。当日は自治会名の入った黄色ののぼりをたて、行動に参加しました。自治会がこうした呼びかけを行うのは初めてです。
自宅前の道路が包囲場所になった同区の男性(62)は、歩道に雨よけのビニールシートを張り、妻や子、孫と参加しました。この地に住んで35年。基地の騒音には慣れていると言いながら「基地をどこかにもっていってほしい」。
親子での参加
○…親と一緒に那覇市から参加した高校2年生の男子生徒(17)は、中学生のときにも参加しました。鳩山首相の沖縄訪問で普天間基地問題にあらためて関心を持ったといいます。「(名護市)辺野古や県外に基地をもっていっても被害が拡散するし、悪循環になると思う。基地をなくしてほしい。こういう運動があったらまた参加したい」と語りました。
がっちり握手
○…「15年前の少女暴行事件後の平和大会に、京都の青年代表として寄せていただいて以来です。怒りが広がっていることを実感しています」というのは、日本共産党の参院京都選挙区予定候補・成宮まり子さん。京都から駆け付けました。
「普天間基地の早期閉鎖・撤去」を示すシンボルカラー・黄色の上着姿の成宮さんと、黄色いスカーフのイジュさんがっちり握手。「京都と沖縄、ともに勝利しましょう」
イジュ氏参加し、激励
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参院沖縄選挙区の革新共同予定候補、医師のイジュ唯行さんが「人間の鎖」に加わりながら、マイクで参加者を励ましました。
「普天間基地は、私が高校時代に通っていた普天間高校の授業中も爆音を響かせて県民の生活を踏みにじり、戦後65年、ずっと居座り続けています」「『世界一危険』という基地が存在し、辺野古に最新鋭の基地を造らなければ出ていかないという。このようなやり口を、沖縄県民は決して許さないでしょう」
参加者も手を振って応えました。