2010年5月17日(月)「しんぶん赤旗」

「普天間」包囲1万7000人

基地撤去求め「人間の鎖」


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(写真)雨の中、手をつないで取り囲み、普天間基地の撤去、県内移設反対を訴える人たち=16日、沖縄県宜野湾市の第3ゲート前

 16日、沖縄県の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)撤去と「県内移設」反対を求める同基地「包囲大行動」が行われました。県内外から1万7千人が参加。手と手とをつなぎ「人間の鎖」となり、基地外周約13キロを囲みました。大雨警報が出るなか、横殴りの雨でずぶぬれになりながら熱い思いを示しました。

 「再び(名護市)辺野古なんて絶対許せん」「鳩山首相は公約を守れ」「基地のない沖縄へ(向けて)対米交渉を」…。服やプラカード、横断幕に書き込まれた参加者の思い。日米両政府に「警告」を示すシンボルカラー・黄色が目立ちます。午後2時、2時半、3時の3回、つないだ手を上に掲げてシュプレヒコールや「沖縄を返せ」の歌を響かせました。

 同基地の包囲行動は1995年に始まり、今回で5回目。伊波洋一宜野湾市長など県中部7市町村長が共同代表となり、「人間の鎖」に参加したのは初めてです。鳩山政権が「県内移設」先として検討する名護市の稲嶺進市長も参加しました。参院選沖縄選挙区の革新共同予定候補、イジュ(伊集)唯行さんも「人間の鎖」に加わりました。

 沖縄県統一連は、同基地第3ゲート前近くで事前集会を開きました。新垣繁信代表幹事は「日米両政府に県民の怒りを示そう」と述べ、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員・党県委員長は「私たちの団結の力が日米両政府を追い詰め、普天間基地の無条件撤去につながる」と強調しました。安保破棄中央実行委員会の早坂義郎事務局長があいさつしました。

 幼子4人を連れて那覇市から参加した女性(34)は「沖縄にはこれ以上新しい基地をつくる場所はありません。鳩山首相は公約を貫いてほしい」と語りました。





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