2010年5月15日(土)「しんぶん赤旗」
中身もやり方も重大
「国会改革」法案提出 穀田氏が抗議
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は14日、民主党など与党3党が同日、「国会改革」関連法案を国会に提出したことについて記者団から問われ、「中身もやり方もきわめて重大であり、厳しく抗議したい」と表明しました。
穀田氏は、「まず中身が問題だ」と強調。「国会活性化」と称しながら、実際は、「国会の権能を弱め、政府・政権党のやりたい放題の国会運営ができる方向に変えるものだ」と批判。内閣法制局長官の国会答弁禁止は、「時の政府の都合で憲法の解釈を変えることに踏み出すものだ」と述べ、法案の危険性を指摘しました。
また穀田氏は、その「やり方」について、国会のルールづくりは、全会派の協議と合意にもとづいてすすめなければならないのに、「一方的に多数をもって強行するという構えで提出してきたことは大問題だ」と指摘。前日に5野党が書記局長・幹事長名で同法案を提出しないよう申し入れたにもかかわらず、与党が無視したことも厳しく批判しました。
その上で穀田氏は、今回の提出に対しては「重大な決意をもって臨む」と表明し、緊急に野党間で対応を検討する考えを示しました。
穀田氏は、野党4党の国対委員長が14日、横路孝弘衆院議長と会談した内容に言及。席上、議長が「全党の合意があくまでも基本である」と発言したことは、「注目に値する」と述べ、国会のルールづくりをするなら、与党の法案を土台にした協議ではなく、同法案を撤回すべきだと述べました。