2010年5月14日(金)「しんぶん赤旗」

サラ金「過払い」5億円余

返還求め581人が提訴

14都府県


 サラ金などの金融業者に利息制限法の上限金利を超える「グレーゾーン金利」を不当に払わされたとして、14都府県の581人が13日、各地の裁判所にいっせいに提訴しました。請求額は計約5億5500万円。いっせい提訴は全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の呼びかけによるもので、今回で10回目です。

 同協議会の本多良男事務局長は記者会見で、7年以上返済を続けている人の大部分は元本がゼロになり、10年以上になるとほぼ確実に過払いだと指摘。「過払い金を取り戻せることを知らずに悩んでいる人が多くおり、ぜひ知ってもらいたいという思いでいっせい提訴に取り組んでいる」とのべました。

 すでに返還訴訟をたたかっている「さやま・あすなろ会」の原告男性2人が発言。埼玉県志木市の男性(57)は「金利が高過ぎても借りた以上返さなくてはいけないと思っていました。今は知り合いに返還請求するよう勧めています」と話しました。

 同狭山市の男性(67)も「払い過ぎたお金を取り返せるとは知りませんでした。多くの人に知っていただきたい。私も被害者の手助けをしたい」と語りました。

 クレサラ被連協の連絡先は03(5207)5507(平日午後1時〜6時)





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