2010年5月9日(日)「しんぶん赤旗」
鹿児島決起集会
徳之島に基地ノー 5000人
知事・3町長参加
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「長寿と子宝の徳之島に米軍基地はいらない」。米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の徳之島への「移設」に反対する鹿児島県民総決起集会が8日、鹿児島市で開かれました。前日、鳩山由紀夫首相に「移設拒否」をつきつけた徳之島の3町長、伊藤祐一郎知事も参加。会場の市中央公園は150団体、5千人の熱気に包まれました。
会場は「米軍基地断固反対」などのプラカードや色とりどりの風船でいっぱい。参加者は、発言のたびにこれを高く掲げ、拍手と声援で応えました。
集会は県議会の日本共産党・まつざき真琴県議、自民、公明の各会派と無所属議員(民主・社民は不参加)が発起人となり呼びかけたものです。
あいさつでJA鹿児島県中央会の川井田幸一会長は「サトウキビと黒毛和牛の農業の島になぜ米軍基地か。徳之島の人だけを泣かすわけにはいかない」と訴えました。
高岡秀規・徳之島、大久保明・伊仙、大久幸助・天城の3町長も「首相に断固反対の絶対的民意を伝えた」(大久保町長)、「徳之島は世界遺産をめざす自然の宝庫。自然と農業を断固守る」(大久町長)と力を込めました。
「徳之島の自然と平和を考える会」の幸千恵子さん(日本共産党徳之島町議)が「徳之島は出生率日本一、長寿世界一を2人も出した子宝と長寿の島。沖縄と連帯し、基地のたらい回しでなくアメリカ本国に帰ってもらいましょう」と訴えると大きな拍手に包まれました。参加者は集会後、デモ行進し「移設反対」をアピールしました。