2010年5月7日(金)「しんぶん赤旗」
非核の世界 世論の力で
国民平和大行進が出発
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「核兵器のない世界のために一緒に歩きましょう」と6日、2010年原水爆禁止国民平和大行進が東京都江東区の夢の島(東京―広島コース)から出発しました。
1958年に始まり、ことしが53回目。全国11幹線コースと各地の網の目で行進が繰り広げられます。
この日、夏日の晴天のもと、東京駅前、銀座・数寄屋橋などを600人が行進。色とりどりののぼりや横断幕を手に、「NPT(核不拡散条約)再検討会議に核兵器廃絶の声を届けましょう」「核兵器廃絶の国際交渉を開始せよ」と唱和しました。沿道の幼稚園児たちが先生とともに声援を送りました。
出発集会で、原水爆禁止世界大会実行委員会議長団の赤松宏一氏があいさつし、NPT再検討会議が開かれているさなかに始まった平和行進の意義を強調。「日本と世界の人々の運動が歴史を動かし、『核兵器のない世界』への入り口を開こうとしている。さらなる世論の力が求められていることを伝えよう」と呼びかけました。
第五福竜丸平和協会の川崎昭一郎代表理事が連帯あいさつ。NPT再検討会議に合わせた国際共同行動に参加した原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の代表らが報告し、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の山本英典事務局次長、沖縄県統一連の山田義勝事務局長ら沖縄の代表、日本山妙法寺の木津博充氏、日本青年団協議会の鳥沢文彦・社会女性部長らがリレートークしました。広島まで通し行進をする大越文さん(37)と五十嵐成臣さん(66)が決意を表明しました。
日本共産党の田村智子参院比例予定候補が連帯あいさつし、行進に加わりました。
同日、東京・有楽町マリオン前で、国際共同行動の参加者らが宣伝をおこない、「核兵器のない世界を」国際署名を呼びかけました。
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