2010年5月4日(火)「しんぶん赤旗」
世界に発信 平和行進
核兵器廃絶へ 国際的共同の発展めざす
6日 東京・夢の島スタート
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2010年原水爆禁止国民平和大行進(同行進中央実行委員会主催)は6日、東京・夢の島(東京―広島コース)からスタートします。全国11の幹線コースで行進し、さらに全自治体の通過を目標にした網の目行進が繰り広げられます。
ことしの平和行進は、3日からニューヨークで核不拡散条約(NPT)再検討会議と核兵器廃絶を求める国際共同行動がおこなわれているさなかにとりくまれます。世界の運動とも呼応し、草の根から核兵器廃絶のうねりをつくることをめざします。核密約問題、米軍普天間基地問題などが国政の焦点となるもとで、非核・平和の日本の実現をアピールします。
行進では、「核兵器のない世界を」国際署名にとりくみ、署名に賛同した自治体首長・議長や個人・団体に広く行進参加や協賛などを呼びかけます。全自治体を訪問し、NPT再検討会議にあわせた国際共同行動に参加した1500人の日本原水協代表団の成果を伝えるとともに、署名への協力を求めます。
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幹線コースは、それぞれ次の日程で出発します。
▽7日に和歌山県新宮市(和歌山―広島)
▽8日に北海道・礼文島(北海道―東京、途中4コースにわかれる)
▽9日に高知市(四国―広島)
▽6月9日に沖縄県名護市(沖縄―広島)
▽10日に富山県朝日町(富山―広島)
▽25日に宮崎県えびの市(宮崎―広島)
▽28日に長崎市(長崎―広島)
実行委員会では、平和行進の歴史や日程を紹介したリーフレット、行進地図などを示したステッカー(写真、2種類)を作製し、活用を呼びかけています。
ことしの共通スローガンは次の通りです。
核兵器のない平和で公正な世界めざしともに歩こう!
NPT再検討会議・国連総会へ核兵器廃絶の声を届けよう!
非核三原則を守ろう! 核も基地もない非核平和の日本を実現しよう!
広島・長崎の被爆者、世界の核被害者と連帯しよう!
原水爆禁止2010年世界大会を成功させよう!
2010年原水爆禁止国民平和大行進に広島、長崎両市長がメッセージを寄せています。
大きな力になると確信
秋葉忠利・広島市長 本市は、国内外の3600を超える都市が加盟する平和市長会議とともに、2020年までの核兵器の廃絶を目指す「2020ビジョン」に取り組み、世界の都市や市民の皆様に賛同と協力を呼び掛けています。
多くの市民の皆様の参加により、核兵器廃絶のメッセージを発信し、平和の願いをつなぐ行進は、核兵器廃絶の実現に向け大きな力となるものと確信しています。今後も、私たちと共に力を尽くし、行動して下さることを心から期待いたします。
国際的な機運をさらに
田上富久・長崎市長 オバマ米国大統領が誕生してから、核兵器廃絶を求める人々のうねりは急速に高まっています。さらに、米国の核軍縮への積極的姿勢を受け、関係各国もようやく核兵器廃絶にむけて具体的な一歩を踏み出しました。今回、日本全国を網羅して行なわれる原水爆禁止国民平和大行進を通じ、核兵器廃絶を求める声が多くの皆さんにつたわり、国際的な機運がさらに盛り上がることを心から期待いたします。
国民平和大行進 核兵器廃絶、被爆者援護・連帯をかかげ、被爆地の広島・長崎へ歩いてつなげる行進で、核兵器廃絶を願う人なら誰でも参加できます。1958年に始まり、ことしで53回目になります。
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