2010年5月2日(日)「しんぶん赤旗」

被爆者が核廃絶訴え

国際平和会議に800人参加


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(写真)国際平和会議で発言する日本被団協の田中事務局長(右から2人目)=30日、ニューヨーク(行沢寛史撮影)

 【ニューヨーク=行沢寛史】核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて核兵器廃絶を求めて国際的な共同を強めようと4月30日、ニューヨークのリバーサイド教会で「国際平和会議」が始まりました。アメリカ国内をはじめフランス、ノルウェーなど世界各地から平和活動家ら約800人が参加しました。

 NPT再検討会議にあわせて国際企画委員会を結成しニューヨークで開催するのは初めて。2日間の日程です。

 開会にあたって、米国フレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は、「NPT再検討会議にむけて核兵器廃絶を政治的、社会的に訴えていこう」とよびかけました。

 国際平和ビューローのトマス・マグヌスン会長ら6氏が報告。日本からは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳事務局長が報告しました。

 田中氏は、長崎での被爆体験を語りながら、「核兵器が使用されてから64年。実際に使用された事実を知らない人びとが多くなっています。すべての国が広島・長崎の被爆被害の真実を通して、核兵器の非人道性・悪魔性を自国民に教育し、核兵器廃絶の意思を養成することを求めます」と強調。「被爆者の体験を人類の遺産として伝えられることを願ってやみません」と表明しました。田中氏が「ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ、ヒバクシャ」と呼びかけると、参加者が総立ちになり、大きな拍手を送りました。





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