2010年5月2日(日)「しんぶん赤旗」

政治変え雇用守る

第81回メーデー 列島唱和

中央集会 市田氏訴え


 さわやかに晴れわたった1日、全労連などが主催する第81回中央メーデーが東京・代々木公園で開かれました。「沖縄を返せ」など沖縄に連帯するトランペットの演奏で開会。約3万2000人の参加者が、くらし・雇用を守り、核も基地もない日本を、とデコレーションや仮装、横断幕など工夫をこらしてアピールしました。


写真

(写真)団結ガンバローを唱和する中央メーデー参加者=1日、東京・代々木公園

 「名ばかりの政権交代はいらない」「米軍基地はいらない」。国民の期待を裏切る鳩山内閣への怒りがあふれました。年金者組合の男性(84)は、後期高齢者医療制度廃止の公約破りなど鳩山政権の姿勢を批判し、「政治とは、弱い者を助けるものだ」と話しました。

 全労連の大黒作治議長が主催者を代表してあいさつ。日本共産党の市田忠義書記局長は、「政治の流れを前にすすめるために力をあわせよう」と呼びかけました。

 16日に都内で全国青年大集会を開く実行委員会の代表は、「月に6日しか仕事がなく、千円しか持っていない」「150社に応募し、不採用」など雇用の実態を告発。建設不況に苦しむ東京土建の代表は、公契約法・条例の制定を求めました。都立病院の統廃合反対、タクシーの規制強化を求めるたたかいの発言が続きました。

 沖縄県名護市の稲嶺進市長のメッセージが読み上げられると、教員の女性(56)は連帯の拍手で応えました。4月25日の県民大会を象徴する黄色のスカーフを首に巻き、「米軍基地は撤去する以外にない。政府が米国にそう通告すれば、移設先を探す必要もありません」と言いました。

 核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて訪米中の全労連代表団と衛星中継で結び、報告されました。

 郵便局で非正規として10年働く女性(33)は「正社員化と均等待遇を」と書いたうちわを掲げました。月収は11万円、雇い止めの不安も絶えません。「正規雇用を増やし、生活できる賃金がほしい」と話しました。

 第81回メーデーは、全国357カ所の会場で多彩に開かれました。


沖縄と連帯しよう

全労連議長 大黒作治さんあいさつ

 中央メーデー実行委員会を代表してあいさつに立った全労連の大黒作治議長は、「賃金の底上げ、最低賃金の大幅引き上げ、中小企業の活性化こそ『貧困と格差』の解消・内需拡大、景気回復への道だ」と強調。労働者派遣法の抜本改正、最低賃金の大幅引き上げ、後期高齢者医療制度廃止の三つの課題でたたかいを強めよう、とよびかけました。

 今年は安保条約改定50周年。「普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去を求めて立ち上がった沖縄や徳之島のみなさんと連帯し、基地撤去のたたかいを発展させよう」とのべた大黒議長は、ニューヨークで3日から開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議の開催と合わせて、「核兵器廃絶の世界的な流れをさらに大きくさせよう」と訴えました。

 5月16日に東京・明治公園で開かれる「青年大集会」にもふれ、成功に向けて力を合わせていく、と語りました。





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