2010年5月1日(土)「しんぶん赤旗」
水俣病 377人追加提訴
原告団長 「被害者まだいる」
熊本地裁
水俣病不知火患者会が国・熊本県、チッソに損害賠償を求めている「ノーモア・ミナマタ訴訟」(大石利生原告団長)で30日、377人が第20陣として熊本地裁に追加提訴しました。これで同地裁での原告患者は2500人(うち死亡59人)となりました。
今回提訴したのは、熊本・鹿児島両県のほか県外に移住した、30代から90代までの男性178人、女性199人。同地裁で和解についての「基本合意」成立後の提訴で、追加提訴は今回で終了します。
提訴後、記者会見した大石原告団長は「基本合意までに2500人の原告を目標にしてきた。目標には達したが、まだ被害者はいる。(そんな人たちには)東京や近畿での訴訟への追加提訴もあることを伝えている」と発言。1日、鳩山首相が水俣を訪れることについて「5分でも10分でも患者の声を直接聞いて、自分の言葉で謝罪してほしい」と話しました。