2010年5月1日(土)「しんぶん赤旗」
嘉手納基地 町役場の爆音測定
2万5000回超 過去最高
09年度
米軍嘉手納基地を抱える沖縄県嘉手納町は30日までに2009年度「航空機騒音発生回数」をまとめました。町内3カ所の測定地点のうち、嘉手納地域(町役場屋上)では、3月末までの1年間に2万5170回を記録しました。これは測定を始めて以来最高です。
日米両政府の合意(航空機騒音規制措置、1996年)で「必要な最小限に制限される」とした午後10時から午前6時の深夜・早朝でも、同地域は過去最高の4992回。一晩の平均は14回でした。
嘉手納町は「基地から派生する航空機騒音を住民がどの程度受けるか勘案するので、地上音も含む」として、“70デシベル以上、継続時間5秒以上を1回”と記録しています。嘉手納地域で騒音が測定されなかった日は、1年間で6日だけ。町民は1日平均70回もの騒音に見舞われています。
滑走路から600メートルしか離れていない屋良地域では、3万9785回を測定。同地域で過去最高の108デシベルが記録された2月は、日米共同訓練の最中でした。1日平均113回。日米両政府が「負担軽減」で合意した06年以降も、「騒音はこれまでと変わらないか、増加している」(嘉手納町)のが実態です。