2010年4月30日(金)「しんぶん赤旗」

「冷泉家展」を鑑賞

市田・成宮氏 当主夫人と懇談

京都


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(写真)冷泉貴実子さん(右)の案内で冷泉家展を見学する市田忠義書記局長(中央)と成宮まり子氏=京都市中京区の京都文化博物館

 日本共産党の市田忠義書記局長と成宮まり子参院京都選挙区予定候補は29日、京都市中京区の京都文化博物館で開催中の「冷泉家 王朝の和歌守(うたもり)展」を訪れました。平安、鎌倉時代の歌人で勅撰和歌集の撰者(せんじゃ)となった藤原俊成(しゅんぜい)、定家(ていか)、為家(ためいえ)を祖に持つ冷泉家は、平安朝以来の和歌集、記録を所蔵しています。当主夫人で歌人の冷泉貴実子さんが市田氏、成宮氏と懇談し展示会場を案内しました。

 貴実子さんは「今回、冷泉家の集大成と思っています。政治家の方に、興味を示していただき大変うれしいです」とにこやかに迎え、「(コレクションは)修理が絶対に必要で、年間2千万円かかります。修理しつづけて今日があるのであって千年の歴史を刻んできました。ご支援をお願いしたい」と話しました。

 「国からの支援はどれくらいですか?」と質問する市田さんに、貴実子さんは「60%は国庫補助、40%は財団(冷泉家時雨亭文庫)の負担です。昔は府からも出ていましたが…」と財政難の現状を訴えました。

 市田さんは「残念ながら、近ごろの行政は効率でしかものを考えないですから。文化財保護に行政の役割を強化すべきですね」と強調しました。

 貴実子さんはうなずき、「私ども冷泉家は勅撰集を編さんするために、私家集をあつめつづけ、最も古いものは千年前のもので世界史的にも貴重なものです。明治維新のあたりで価値を失ってしまい、文化の変動を乗り越えたのは奇跡。古典を残した、伝えたという意味で冷泉家の価値があります」と話しました。





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