2010年4月30日(金)「しんぶん赤旗」
岡山で共産党農業シンポ
コメ価格保障に関心
JA岡山中央会・生協も
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日本共産党中国ブロック事務所は29日、岡山市でシンポジウム「日本農業の再生を考える」を開きました。中国5県からの参加者340人が、補助いすを並べた会場を埋めました。
日本共産党農林・漁民局長の紙智子参院議員と、JA岡山中央会農業振興部長の山本隆志さん、岡山市東区・農業委員の岡崎三千男さん、生活協同組合ひろしま専務の横山弘成さんがパネリストを務め、参加者を交えて語り合いました。
JA岡山中央会の山本さんは、民主党政権の戸別所得補償制度について、同県の10アールあたりのコメの生産費が全国平均より3万5千円高いとして、全国一律1万5千円の補償では実情に合わないとのべるとともに、「米価の暴落が懸念される。過剰米の対応を国の責任でやっていただきたい」と語りました。
紙議員は26日発表した党の農業政策を紹介。「価格保障は絶対必要です。たくさん作れば収入が上がる仕組み、農家の意欲につながる」とのべました。
会場から発言が相次ぎ、岡山農民連の男性は、「政府の補助があるから」と卸業者がコメの買いたたきを始めていると指摘。「米価の下落への対応を」と求めました。定年帰農の男性は「共産党の提案するコメの不足払い制度は最も大切なこと。前にすすめてほしい」と発言しました。
紙議員は「余剰米は政府が買い取るべきだと要求している」と一つひとつの質問に答え、「農業再生にむけ消費者、生産者、国民の共同を」と呼びかけました。