2010年4月30日(金)「しんぶん赤旗」
普天間問題 米紙に全面広告
裏庭に30の軍事基地 あなたは望みますか
日米の市民団体
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【ワシントン=西村央】沖縄の普天間基地閉鎖と新基地建設反対を訴える全面広告が28日付の米ワシントン・ポスト紙に掲載されました。日米の市民団体によるもので、庭に軍事基地があるような沖縄の実態を告発し、米政府に反対の声を届けようと訴えるものとなっています。
この全面広告に取り組んだのは日本の「JUCOネットワーク」と米国の「ネットワーク・フォー・オキナワ(NO)」の二団体。
「自分の裏庭に30もの軍事基地を、あなたは望みますか」
こう呼びかけた広告は、「25日、数万人の沖縄の人々が県内で新基地建設に反対する大集会を開いた」と紹介。沖縄県の面積の20%を米軍基地が占めていることを挙げ、「知事、首長、有権者がこぞって新たな基地に反対している」と現地の意思を伝えています。
新基地が人々の健康や安全にも害を与え、ジュゴンなどの貴重な生態系に深刻な打撃を与えることも指摘。「米国政府は、市民の声を無視して(基地建設を)日本政府に押し付けようとしている」として、「この基地は必要ない、とオバマ政権にも伝えよう」と訴えています。