2010年4月30日(金)「しんぶん赤旗」

NPT再検討会議 開幕目前

反核 大集合

ニューヨークへ世界から


 【ニューヨーク=阿部活士】核不拡散条約(NPT)再検討会議がニューヨークの国連本部で5月3日から28日まで開かれます。国連本部の1階ロビーでは29日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の「原爆パネル」展の準備がほぼ完了していました。


被団協が原爆パネル展

写真

(写真)5月3日から国連本部で始まる日本被団協の原爆パネル展。準備中のパネルを見入る見学者=28日、ニューヨーク(行沢寛史撮影)

 被爆者の写真のほか、ヒロシマとナガサキから世界へのメッセージとして「STOP NUCLEAR ARMS!」(ストップ核兵器)と書かれたアピールなどがすでに掲示され、国連を見学に訪れた人たちが相次いで立ち止まっていました。

 日本をはじめ各国の平和・反核団体や活動家がニューヨークに集結し始めています。5月2日に「核兵器のない世界のための国際行動デー」の一環として、集会を開き国連本部前までパレードします。日本国内で集められた「核兵器のない世界を」国際署名は、集会近くの広場に積み上げられ、NPT再検討会議のリブラン・カバクチュラン議長(フィリピン大使)とセルジオ・ドゥアルテ上級代表(軍縮担当)にその一部を直接手渡します。

 NPT再検討会議は5年ごとに開かれます。今回は、2000年の会議で核兵器を保有する5カ国が受け入れた、核兵器廃絶の「明確な約束」の確認、実行が問われる重要な会議です。

 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)のよびかけで全国各地から1500人が参加し、要請行動をおこないます。日本被団協も代表団を送ります。被爆者は約100人という大規模なもの。滞在中に被爆体験を学校や教会などで語り、核兵器の恐ろしさ、悲惨さ、廃絶の大切さを訴えます。

 日本原水協は、再検討会議の期間中も日本国内で署名活動に取り組み、1200万目標を達成させて、核兵器全面禁止の願いを示そうと、呼びかけています。





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