2010年4月28日(水)「しんぶん赤旗」

若手研究者のポスドク考える

来月・シンポ


  大学院博士課程を修了しても研究職につけず、不安定で劣悪な研究・労働条件におかれ、「使いすて」にされているポストドクター、非常勤講師など若手研究者の問題が深刻です。この現状を打開しようとシンポジウム「高学歴ワーキングプアの解消をめざして〜学術の危機と若手研究者・ポスドク問題」が5月16日午後1時から、東京都千代田区の明治大学・リバティホール(JR御茶ノ水駅5分)で開かれます。

 ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英・京都大学名誉教授が、記念講演「若手が成長できる研究環境とは」を行い、「若手研究者問題の解決に向けた提言」をテーマにしたシンポジウムを開き、討論します。

 主催は、国公労連、学研労協、全大教、日本科学者会議、全国大学院生協議会、首都圏大学非常勤講師組合で構成する科学技術政策シンポジウム実行委員会。

 実行委員長で学研労協議長の池長裕史さんは「2008年に開いたシンポジウムでは、高学歴の研究者が置かれている深刻な実態を広く知らせることができました。今回、益川さんの講演にもあるように、若手研究者が育つ研究環境とはどのようなものか、そして科学・技術政策の中にそれをどう盛り込むべきかについて、実行委員会で議論してきた提言をもとに、社会的にアピールしたいと思っています」と話します。





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