2010年4月28日(水)「しんぶん赤旗」
JR採用差別
雇用解決まで支援を
全労連・全動労など報告集会
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JR採用差別問題が政治解決を迎え、全労連や全動労争議団と当事者家族、支援者は27日、東京都内で報告集会を開き、23年にわたるたたかいが解決に向かっていることを喜び合うとともに、残された課題である雇用問題などの解決へ最後までの支援を呼びかけました。
主催したのは、全労連、全日本建設交運一般労働組合(建交労)、同鉄道本部、全動労争議団、同争議団弁護団、同勝たせる会で、186人が参加しました。
全労連の大黒作治議長は、「国鉄の分割・民営化は、中曽根内閣による暮らし破壊と労働組合つぶしのなかで行われ、JR採用差別問題が起こりました。この攻撃に負けず、全労連も当事者のたたかいを支えてきました」と指摘。「このたたかいを解決させ、将来に向けルールある社会をつくっていこう」と呼びかけました。
全動労争議団の森哲雄事務局次長は、「みなさんの支援で全国闘争に広げることができました」と言葉をつまらせ感謝を表明しました。「私は国鉄職員だった期間と、争議期間が同じになりました。これからは、貧困と格差をなくすたたかいの先頭にたちたい」と述べました。
当事者家族の渡部雅子さんは、「人権無視が許せないから頑張ってきた。雇用問題が解決する日まで、引き続き支援をお願いします」と訴えました。
勝たせる会の三上満会長は、「支援の輪が全国に広がり、当事者と家族とともに事態を前に進めてきました」と語りました。
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