2010年4月25日(日)「しんぶん赤旗」
「99番目の空港建設」
岩国基地 軍民共用化を追及
穀田議員
|
穀田恵二議員は20日の衆院国土交通委員会で、米軍岩国基地(山口県)の軍民共用化問題を取り上げ、「99番目の空港建設だ」と追及しました。前原誠司国土交通相は「前政権からの流れであり、空港をつくることになる」と述べ、空港建設と認めました。
穀田氏は、この問題は国交省の「基本方針」が空港の新設について「離島を除き新設を抑制する」としていることに加え、民主党が野党時代に「日本に98もの空港は多すぎる」などと述べていたこととも矛盾すると批判。さらに、岩国基地の共用化は米軍再編の見返りだからと、通常の空港建設時にとられる住民合意形成手続きを行わないなど、異例の手法ですすめられていることを指摘しました。
穀田氏が、政府が見直すとしている新しい事業評価基準できちんと評価するよう求めたのに対し、前原国交相は「岩国空港はきちんと必要性を確認した」と答弁しました。
穀田氏は「(米軍再編による)岩国市への空母艦載機移駐は2006年3月の住民投票で投票の9割近くに反対された。民主党も09年の総選挙公約で米軍再編は『見直しの方向で臨む』と明記している。飛行場建設は二重に認められない」と強調しました。