2010年4月20日(火)「しんぶん赤旗」
神奈川労連議長を任命
県労働委員会の委員に
神奈川県の松沢成文知事は19日、第38期神奈川県労働委員会の労働者委員に、神奈川県労働組合総連合(神奈川労連、約10万3千人)の水谷正人議長(56)=神奈川労連、14組合推薦=を任命しました。
大企業が集中する神奈川県で、神奈川労連から労働者委員が選ばれたのは初めて。中央労働委員会・都道府県労働委員会で連合以外からの選出は全国12番目です。
県労働委員会は、大学教授、弁護士などの公益委員7人、労働組合役員など労働者委員7人、会社経営者、使用者団体役員など使用者委員7人の計21人で構成。労働組合法などにもとづき、労働争議の調整、不当労働行為の審査などを行います。任期は2年です。
これまで、県労働委員会の労働者委員は、すべて連合から選出されていました。神奈川労連は1990年1月の結成以来、公平・公正な任命を行うよう県に求め、2回の裁判闘争も含め運動を広げてきました。
水谷議長は、「県が神奈川労連を連合と対等・平等の扱いをしたことは、大きな意義がある。使用者側の不法・不当な攻撃から労働者を救済する役割を果たしていきたい」と話しています。
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