2010年4月18日(日)「しんぶん赤旗」

野菜4割高 キャベツは倍

東京卸売市場


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(写真)店頭に並ぶ野菜など=17日、東京都渋谷区

 キャベツなど野菜の価格が高騰し、家計への影響を心配する声が広がっています。政府も、農家に出荷の前倒しを要請するなど対応を取り始めました。東京都中央卸売市場によると、消費量の多い野菜14品目の卸売価格は今週に入って平年(過去5年平均)比4割高。特に、キャベツの変動が激しく、12日以降の価格は平年の2倍です。

 東京シティ青果営業事業推進部担当者は「全般的に上がっているが、すべての野菜で高騰しているわけではない。5月末までは高値が続くのではないか」と話します。

 高騰の直接の原因は、春先の日照不足と異常低温です。

 キャベツを出荷中の愛知農民連・アツミ産直センターの本多正一事務局長は「3月後半からの低温つづきと少雨の影響で、いつもより10日ほど生育が遅れています。生活協同組合などに出していますが、注文数に足りず、欠品状態がつづいています」と語ります。

 野菜の価格高騰の影響は、消費者の行動にもじわりと広がっています。

 東京都渋谷区の西原商店街の八百屋の女性店主は「お客さんから高いねと言われるが、いまのところ売れ行きはあまり変わらない」と話します。同区の幡ケ谷六号商店街の八百屋の男性店主は「キャベツの値段は2倍くらい。お客の買い控えは多少あるようだ」と言います。

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