2010年4月16日(金)「しんぶん赤旗」
徳之島に基地いらぬ
3町長も参加 1万人規模へ
18日集会
米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)のヘリ部隊「移転」の有力候補地とされる鹿児島県徳之島(徳之島、伊仙、天城の3町。人口約2万7000人)では、18日に開く島ぐるみの1万人規模の反対集会成功へ取り組みが加速しています。
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徳之島への「移設」案は、「沖縄県外」にこだわる鳩山由紀夫首相の有力な“腹案”とされています。
これまで与党が検討してきた「移設」案は、いずれも住民、自治体の強い反対にぶつかっていますが、米側から「5月決着」を強く要求され、首相も15日、あらためて「5月決着」を表明。今後、なりふりかまわぬ動きに出る可能性もあります。
こうしたなか徳之島の集会は、18日午前11時から徳之島町の亀津新漁港特設会場で開催。3町長をはじめJA、商工会、老人クラブ、区長会など約60団体が参加します。
11日には3町長、60団体が「徳之島への米軍基地移設反対協議会」を結成しました。JA、商工会などの宣伝カー6台が島内を回り集会参加を呼びかけています。
各集落でも区長が有線放送や防災無線を使って参加を呼びかけ、島内の要所要所には「断固反対」の看板が目立ちます。
島外からの関心も高まっています。フランスのAFP通信が取材を予定。東京や大阪在住の徳之島出身者から「ふるさとが米軍基地に乗っ取られるのを黙って見ておれない」などの激励が連日、集会事務局に来ています。
「徳之島の自然と平和を考える会」の椛山幸栄会長は「“長寿と子宝の島”の心を子どもたちにも伝えるためにも集会に足を運んでほしい」と呼びかけています。