2010年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
住宅に囲まれた「普天間」 訓練自体が米基準に違反
衆院沖縄・北方特別委が視察
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衆院沖縄・北方特別委員会(山本公一委員長)は12日、沖縄県宜野湾市の米軍普天間基地などを視察しました。調査団は理事ら委員11人で構成。日本共産党からは赤嶺政賢議員が参加しました。
同基地が一望できる嘉数高台公園展望台では、伊波洋一市長が現状を説明しました。伊波市長は、米軍機が休日や早朝・深夜に住宅地上空を訓練飛行する様子を詳しく説明。「住宅に囲まれたエリアで訓練すること自体がアメリカの基準に違反している」と怒りを込め、飛行制限の合意を守らない米軍にたいして、市が1億円以上をかけて監視カメラなどを設置したことも紹介しました。
市議会との懇談には各会派の代表が出席。無認可など50を超える保育園には「防音工事などの騒音対策で国から一切補助がない」劣悪な実態が出されました。「騒音以外の問題は表に出ない」として、米軍機がまき散らす排ガスや電波障害の深刻な被害や「“人殺しの訓練ばかりしている”と公言する兵隊が毎日、基地の外に出てくる恐怖」などが語られました。
基地周辺に住宅や学校・保育所・病院などが集中する現状に、視察団から驚きの声がもれました。