2010年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
高速道値上げ「支離滅裂」
新料金体系、市田氏指摘
日本共産党の市田忠義書記局長は12日の会見で、政府が9日に発表した、普通車の上限を2000円とする一方、現行の割引制度を廃止することなどを柱とする新高速道路料金体系について問われ、割り引きのための原資を高速道路建設費用に充当するというものであり、「支離滅裂だ」と指摘しました。
市田氏は、日本共産党は、昨年の総選挙で民主党がマニフェストに掲げた高速道路無料化について、これに税金をかけるぐらいなら、ほぼ同額でまかなえる高齢者と子どもの医療費の無料化の方向にこそ予算を使うべきであり、優先順位が間違っていると主張してきたと述べました。
その上で、今回の新料金体系は、民主党自身の公約との整合性からいっても、「むちゃくちゃなやり方ではないか」と強調。税金による際限のない高速道路建設に道を開くものであり、「“コンクリートから人へ”といいながら、“コンクリートからコンクリートへ”というものではないか」と述べました。
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