2010年4月13日(火)「しんぶん赤旗」

京都知事選

門氏が善戦・健闘

得票数・率伸ばす

当選は現職・山田氏


 11日投開票された京都府知事選は、「府民本位の新しい民主府政をつくる会」(民主府政の会、日本共産党も参加)の門祐輔氏(54)が、前回知事選の同「会」候補の得票を3万8086票、得票率で2・36ポイント伸ばす30万7826票(得票率36・74%)を獲得し健闘しましたが、及びませんでした。

 当選は、民主、自民、公明など府政「オール与党」が支援した現職・山田啓二氏(56)。山田氏の伸びは約1万5000票にとどまり、得票率で2ポイント以上下回りました。

 11日午後9時すぎ、事務所に到着した門氏は「暮らしの叫び、政治を前に動かしてほしいとの願いを大きく集めることができず申し訳ありません。しかし悔いなくやりきれました」とあいさつすると、詰めかけた支援者から大きな拍手があがりました。

 門氏の訴えと住民の運動で、山田氏が不十分・不明確ながらも、子どもの医療費無料化拡充、私立高校生の授業料無料化の対象拡大など、今まで主張してこなかったことを公約に掲げざるを得なくなりました。

 門氏は「掲げた公約の実現に向け引き続きとりくんでいきたい」と決意を語りました。

 投票率は過去2番目に低い41・09%。

当山田 啓二 無現 529927

 門  祐輔 無新 307826


市田書記局長が会見

 日本共産党の市田忠義書記局長は12日、国会内で記者会見し、前日の京都府知事選の結果について、日本共産党が推薦する「民主府政の会」の門祐輔候補が、自民・民主・公明など「オール与党」が推す現職候補と大激戦を展開し、善戦・健闘したと語りました。

 その上で、京都府では、自民党・「オール与党」政治によって、事業所の減少率も、非正規雇用の割合も全国ワースト2位に落ち込むなど府民は深刻な状況に追い込まれており、門候補が「いのちの平等」や「くらしの再生」を掲げ、奮闘したことには、従来にない幅広い方々から支持と共感が寄せられたと振り返りました。

 また、「オール与党」に対する府民の批判も非常に強かったと指摘。門候補が昨年の総選挙での日本共産党の比例票の1・57倍を獲得したのに対して、相手候補は自民・民主・公明・社民の比例票の48%しか獲得できなかったことを示し、無党派層からも門候補に多くの支持が寄せられたと強調しました。

 市田氏は「勝利できなかったことは残念だが、知事選の公約の実現を目指して頑張ると同時に、今回の善戦の結果が、夏の参院選でさらに実るように奮闘していきたい」と決意を表明しました。





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