2010年4月11日(日)「しんぶん赤旗」
干潟再生へ開門調査を
諫早シンポ 集会宣言を採択
諫早干潟緊急救済本部と干潟を守る日諫早実行委員会は10日、長崎県諫早市で「干潟を守る日2010諫早シンポジウム 『生物多様性年』〜急ごう!干潟救出と開門調査」を開き、「開門調査こそ、諫早湾干潟の再生、有明海再生の原点です」と訴える集会宣言を採択しました。
開門調査をもとめてたたかう「よみがえれ!有明訴訟」原告団長の松永秀則さんが漁業者を代表して報告。原告団が漁業と農業を守り防災が成り立つ開門調査を提案していることを紹介し「今年が最後のチャンス。開門実現へ全力を尽くしたい」と決意を語りました。
佐藤正典・鹿児島大学教授が記念講演。生態系に占める諫早湾の重要性を強調し、「絶滅危ぐ種を救うことは漁業を守ること。干潟再生へ開門調査を一刻も早く実現を」と訴えました。
熊本保健科学大学の高橋徹教授は、農業用水として使えない調整池の実態を示して「アオコ毒の除去、干潟と漁業再生のために開門が必要だ」と語り、「よみがえれ!有明訴訟」弁護団の堀良一氏は開門を求める裁判所内外でのたたかいについて述べました。
有明海の漁民、泡瀬干潟を守る連絡会や「よみがえれ!有明訴訟を支援する長崎の会」の代表らも参加し、たたかいの状況について報告しました。
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