2010年4月9日(金)「しんぶん赤旗」
福祉優先 沖縄市政前に
東門市長が重点政策発表
市長選18日告示・25日投票
沖縄市長選挙(18日告示、25日投票)に立候補する東門みつこ市長(無所属)は8日、市内で記者会見し2期目に向け重点政策「5つの輝きプラン」を発表しました。同氏は共産、民主(第3区総支部)、沖縄社大、社民各党が推薦しています。
東門氏は、基本的な姿勢として「市民のくらしと福祉を最優先させる市政をさらに前に進めます。貧困と格差をつくりだした自民、公明の再登場は許しません」と強調しました。
重点政策は、▽子ども医療費の中学卒業までの入院費無料化、通院費はまず4歳まで無料化を拡大し、段階的に年齢を引き上げる▽子育て家庭の家賃補助制度の創設▽保育所の認可化を促進し待機児童の解消▽公共施設の建設・改築整備を地元企業優先で行う―などを盛り込んでいます。
また「憲法を守り、平和の心を貫く市政」を掲げています。東門氏は、投票日当日開かれる、普天間基地の「県内移設」反対などを求める県民大会について「成功させて沖縄の思いを全国に発信しましょう」と述べました。
泡瀬干潟埋め立て事業を含む東部海浜開発事業については、日本共産党などと合意した政策協定書にある▽経済的合理性がないときは事業を推進しない▽泡瀬干潟を守り、貴重種・希少種の保護や持続可能な環境保全に取り組む―との内容をふまえて「市民目線で見直す」としました。
「泡瀬干潟を守る連絡会」は同日、那覇市の県庁内で記者会見し、市長選予定候補の泡瀬埋め立て事業についての政策を比較した結果、「東門氏を推す4党政策協定書は埋め立て事業中止の表明が展望できる状況になっている」(前川盛治事務局長)と述べ、同事業全面中止のため、東門氏勝利に奮闘する決意を明らかにしました。