2010年4月7日(水)「しんぶん赤旗」
後期医療即時廃止の共同声明
著名31氏から賛同
全国労働組合総連合、全日本民主医療機関連合会、中央社会保障推進協議会など13団体の代表が呼びかけた「後期高齢者医療制度の即時廃止を求める共同声明」に対して、大橋巨泉氏(タレント)、香山リカ氏(精神科医)、日野原重明氏(聖路加病院理事長)ら著名31氏が賛同していることが6日、明らかになりました。「共同声明」呼びかけ人が東京都内で記者会見して発表しました。
「共同声明」は、後期高齢者医療制度を高齢者の尊厳をふみにじる制度だと批判し、政府に「直ちに廃止し、もとの老人保健制度に戻すこと」などを求めています。
3月8日に発表してから約1カ月間で、個人31氏と29団体から賛同が寄せられました。
個人には、宇沢弘文氏(東大名誉教授)、崔洋一氏(映画監督)、佐野洋氏(作家)、多田富雄氏(東大名誉教授)ら幅広い分野の著名人が名を連ねています。
その一人、中村方子氏(理学博士)は「48年間、医療制度で定められた年額を払ってきました。年をとったからと別扱いをすることは不当です」とコメントを寄せました。
団体では、全日本視覚障害者協議会、全国肢体障害者団体連絡協議会、全国公害患者の会連合会などが賛同を表明しています。
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