2010年4月6日(火)「しんぶん赤旗」
「増税・改憲 最悪コンビ」
市田氏 与謝野氏の新党結成批判
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日本共産党の市田忠義書記局長は5日、国会内で記者会見し、政府・与党と自民党の動向について感想を述べるとともに、新しい政治局面の中での共産党の役割と決意を語りました。
市田氏は、各種世論調査で鳩山内閣の支持率が続落していることについて、後期高齢者医療制度廃止の先送り、労働者派遣法改定案での「使い捨て」労働の温存、沖縄・米軍普天間基地問題での「移設」先さがしの迷走、「政治とカネ」問題での無責任ぶりなど、国民の期待を次々と裏切ってきた結果だと指摘しました。
その上で、「根本的には、鳩山政権に、アメリカや財界に堂々とものをいうことができないという、過去の古い政治の枠組みから抜けきれない問題がある」と強調しました。
一方、記者団から与謝野馨元財務相など自民党からの相次ぐ離党について問われ、「沈没しかけた泥舟から、早く飛び出そうということだ」と指摘しました。
市田氏は、与謝野氏と平沼赳夫元経済産業相による新党結成の動きについて、憲法改定論者(平沼氏)と消費税増税論者(与謝野氏)という「最悪のコンビだ」と批判。今回の「新党」は、新自由クラブや日本新党と同様に、自民党政治の延命をはかろうとするもので、「新しさのない新党」だと述べました。
その上で市田氏は、日本共産党は、自民党にも民主党にも失望し、「政治を変えたい」と考えている多数の人々との対話と共同を強めていく決意だと表明しました。
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