2010年3月29日(月)「しんぶん赤旗」
直接契約制度導入やめよ
小池氏 保育園入所問題で追及
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小池晃議員は25日の参院厚生労働委員会で、厚労省の審議会が検討している、保育園入所の契約を行政を介さず保護者が直接行う制度を導入しないよう求めました。
小池氏は、保育の基盤整備が遅れ待機児童が増えるなかで、保護者の直接契約制度にすれば、保育所探しがいっそう困難になると強調しました。長妻昭厚労相は、基盤整備の遅れを認め「保育所探しが困難になることがないようにしていきたい」と述べました。
小池氏は、すでに直接契約制度が導入されている障害児入所施設の例も示して、保育料が払えなくなるとすぐ退所につながると指摘。長妻厚労相は、「制度導入が決まっているわけではない。サービス低下にならないよう慎重に検討したい」と答弁しました。
小池氏は、現金を給付し保育サービス利用を利用者の自己責任にまかせるバウチャー制度の導入は、子どもの保育条件の格差を広げると批判しました。
小池氏はまた、学童保育について、人的配置基準など国の拘束力ある最低基準設定を求め、長妻厚労相は「検討していきたい」と表明しました。