2010年3月29日(月)「しんぶん赤旗」
築地市場
“汚染地へ移転”可決
民主、修正案出さず
東京都議会
東京都議会予算特別委員会は28日午前2時過ぎ、2010年度都予算案を民主、自民、公明各党、生活者ネット・みらいの賛成多数で、築地市場を土壌汚染が深刻な東京ガス工場跡地(江東区豊洲)に移転する関連経費を含む中央卸売市場会計予算案を民主、自民、公明各党の賛成多数でそれぞれ可決しました。日本共産党は両予算案に反対し、中央卸売市場会計から移転関連経費1281億円を削除する修正案、一般会計予算案の組み替え案を提出しましたが、民主、自民、公明、ネットが反対し否決しました。
日本共産党の大山とも子都議が修正案と組み替え案の趣旨説明を行い、「豊洲移転をきっぱり中止するためには、移転関連経費の全体を削除することが必要」と強調。一般会計予算案について、「(都民の暮らしの)深刻な事態から見るときわめて不十分。都民が安心して住み続けられる東京づくりに踏み出す予算にすべき」だと述べました。
日本共産党の吉田信夫都議は討論で、都議選で「移転ノー」を公約した会派が共同すれば移転関連経費を削除できたのに、民主党が修正案提出をやめたことを批判。3党の付帯決議も「現在地再整備を前に進める保障でも、豊洲の安全化を保障するものでもない。民主党の立場は都民の願いに背を向けるものだ」と指摘し、組み替え案、修正案への賛同を呼びかけました。