2010年3月28日(日)「しんぶん赤旗」
介護施設
防火対策 支援強化を
高橋氏 待機問題解決も要求
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日本共産党の高橋ちづ子議員は26日、衆院厚生労働委員会で、グループホームなどの小規模介護施設の防火対策への支援強化を求めるとともに、特別養護老人ホームの待機者問題について政府をただしました。
13日の火災で入所者7人の死者を出した札幌市北区のグループホーム「みらい とんでん」は夜間職員は1人で、スプリンクラー、自動火災報知器を設置していませんでしたが、法令違反ではなかったと指摘。こうした中で大きな犠牲を防げなかった点について、政府の認識をただしました。
山井和則厚労政務官は「緊急実態調査でグループホームの48・7%がスプリンクラーの設置がなかった。国交省、総務省とプロジェクトをつくり、1カ月をめどに対策をまとめていきたい」と述べました。
高橋氏は「どんな小さな施設でもスプリンクラーなどの設置や耐火構造への支援が必要だ。また、夜間の複数職員の配置もどうしても求められる」と強く求めました。
また高橋氏は、山井厚労政務官が新聞紙上で、特別養護老人ホームの待機者42万人のうち在宅で重度の7万人は早急に対応すると発言したことについて「同じ重度でも病院や費用の高い有料老人ホームなどで待機されている11万人は考慮しないのか」と質問しました。山井厚労政務官は「3年間で18万床を目標としているが、できるだけ前倒しでやるよう指導したい」と述べました。